元りぼんっ子だった日本語教師が授業で使える&多読にオススメ さくらももこさんのご著書

Nihongo friends のみなさん、こんにちは。

MIKIです。

さくらももこさんの訃報が流れました。

ゆるやかで、あたたかく、ふわりとした文章、アニメが大好きでした。

小学生時代はりぼんっ子だった私は、アニメになり毎週欠かさず見、次の日の月曜日ではクラスメイトとまるちゃんの話をしながら、学校へ行っていました。

そんな私の成長と共にあった大切な「ちびまる子ちゃん」の作者のさくらももこさんの訃報はとても悲しく、喪失感がハンパないです。

そして、日本語教師になってからも実は、大好きなさくらさんの著書を授業で扱っていました。

そこで、今日は追悼の意も込めまして、日本語の授業に使えるさくらももこさんのご著書をご紹介します。

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それでは、早速いってみよう!

 

授業に使える著書

もものかんづめ

もものかんづめ

短編のエッセイがつまった一冊です。

ちびまる子ちゃん」は幼いももこさんをそのまま描いていると思っていましたが、そうではなかったのです。

この本を読んで「そうだったのか!!」と思いました。

この本を読んだ後、アニメの友蔵じいさんの見る目が少し変わりました。

日本語学習者はJLPT N2合格ライン以上向けとなるでしょう。

さくらさんの独特な表現がたまに出て来ます。

多読にもオススメです。

 ちびまる子ちゃん

ちびまる子ちゃん

こちらは漫画の「ちびまる子ちゃん」です。

少年漫画などと比べると、字数が多いですが、ほのぼのとした絵を楽しみながら、読めます。

ただ、コマの中にぎっしり字が並んでいるので、授業で使うときは拡大コピーをする必要があります。

当時の日本が細かく書かれているので、日本語学習者にはとても人気があります。

「駄菓子」「公衆電話」「ランドセル」といった実物を見せるのは難しいものだったり、日本の学校の風景(通学路、校庭、教室内など)は学習者には新鮮に映ります。

日本語学習者のレベルとしてはほぼ全てのレベルで使えます。

日本語が読めなくても、前述したように絵を見て、日本の様子を説明していくだけでも楽しい授業になります。

多読にオススメ

 齋藤孝のイッキによめる!名作選 小学1年生

齋藤孝のイッキによめる!名作選小学1年生

さまざまな作家さんたちの短い作品が入っています。

この本の一番最初にさくらももこさんの「アメリカザリガニ」という作品が出てきます。

書き下ろしではなくて、こちらの本に掲載されている作品です。

ももこのいきもの図鑑

JLPT N2レベルの学習者にはちょうどいい教材になります。

授業で「イッキによめる!」を扱っていました。

その場で読んで教師のQAに答える活動で使っていましたが、授業のウォーミングアップにちょうど良かったです。

 そういうふうにできている

こちらもエッセイです。

ももこさんの妊娠から出産までのお話が綴られています。

妊婦さんだけでなく、若い方や男性も楽しめる軽快な語り口になっています。

余談ですが、さくらももこさんは息子さんが小学校1年生までご自身が「さくらももこ」だということを隠していたそうです。

その理由が、「面白いから」。

それでも、息子さんが「なぜ隠していたの?」という質問に「面白いから」と言えず「お母さんがさくらももこちびまる子ちゃんだと、嫌な思いをすると思ったから」と「適当に」答えたそうです。

すると、「おかあさん、ありがとう」と納得されたとか。それをももこさんは「男の子って、素直だな」と感じたそうです。

わかる、わかる。男の子は素直でおもしろい。

これも気になる

ちびしかくちゃん

えぇ??

ちびしかくちゃん?

さくらももこさん、ご自身で「ちびまる子ちゃん」のパロディコミックを作ったものです。

こちらはまだ読んだことがないのですが、この表紙のしかくちゃんの顔、そそられます。

落ち込んだ気持ちを顔に傍線で表すという大胆な描写に当時、りぼんっ子だった私はとても衝撃的な表現方法でした。

今では気持ちを表す、わかりやすい表現ですよね。

最後に。でも、これからもよろしくね。

りぼんを愛読し、ちびまる子ちゃんと共に日曜の夜を過ごしていた私のおすすめ、ももこ本はいかがでしたか。

まだまだ楽しい作品はありますが、日本語の授業で扱ったことがないので、今日はここまでです。

もうさくらももこさんの作品を目にすることができないと思うと、喪失感でどうにかなりそうですが、遺されたステキな作品を楽しみたいと思います。

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